56.【意外とできていないこと】 「聞く力」を鍛えれば、運は開く

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あらゆる人間関係に役立つ提案
 → いい聞き手になること。
 ~ リチャード・カールソン(アメリカの作家
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人間は、「話したがり」の動物です。
一方で、「聴く」ことは苦手です。じれったい時もあります。

「結局、何が言いたいの?」と思う時もあります。

時に忍耐が必要です。

待ちきれず「結論から話して。」という人もいますね。


以前の職場である産業医の先生が、臨床心理士の方に、

「カウンセラーは、聞くだけの仕事だからいいですね。」

と、とんでもないことを言いました。

その産業医の先生は、「仕事のセンス」がズレていて替わりました。


ご存知の方も多いと思いますが、「聞く」と「聴く」は意味が違います。
「聞く」は、漠然と聞く。
「聴く」は、興味をもって聞くことです。


カウンセリングでは、「傾聴」が重んじられます。

一字一句とまで言いませんが、丁寧に聴くことで進めていきます。

カウンセリングのトレーニングには、「逐語録(ちくごろく)」があります。

カウンセラーとクライアントの会話を録音し、一言一句もらさずに文字に起こします。

私は、1回しか行ったことがありませんが、とても神経を使います。

注意深く文字に起こしたにもかかわらず、もらしている部分があります。

そのぐらい「聴く」ということは大変なことです。


またこれも経験談ですが、管理職の方で「俺はカウンセラーに向いてる」という人と何人かお会いました。しかし、そういう人ほど、私の見立てでは「カウンセラーに向いていないな」と思いました。

なぜか?

「自身の武勇伝、気合いが必要だ。がんばれ。」

と励ますのが目に見えていたからです。

これでは、相手の話を聴いていません。

相手は、「この人に話してもムダだな。」と日頃から思っています。

ふだんの仕事の様子から感じ取っているということですね。


では、「聴き上手」になるにはどうしたらよいでしょうか?
意外と思われる方もいるかもしれませんが、「相づち」を適切にしていくことです。
これだけで「聴き上手」になれるくらいです。

「うんうん」
とうなずく時も少しオーバーに表現したほうが、聴いてもらえている(共感してくれている)と相手に伝わります。

聴いてもらえていると相手がわかれば、こちらがあまり話さなくても、相づちに乗ってどんどん話してくれます。

人は話したくて、聴いてもらいたくてしょうがないのですから。

「それで」

「それから」

「で、どうしたの?」

など、相づちのレパートリーも必要です。

私が役に立つと思ったワードは、
「なるほど」
です。これは結構使えます。

最近、「なるほどですね。」と言う人がいますが、これはNGです。

言葉の使い方として誤っています。時代とともに変わるのかもしれませんが。

(正しい日本語を使いましょう。そのほうがきれいです。)


ある有名な占い師の方も仰っていました。

「占いのほとんどはグチ聞きだからね。」

とこっそり教えてくれました。


話す人はアドバイスが欲しい場合ももちろんありますが、たいていの場合は、ただ聴いて欲しいのです。ジャッジやアドバイスをあなたに求めていません。ただ興味をもって聴いて欲しいのです。心により添って欲しいのです。わかってほしいんです。


世の中、なかなか真剣に話を聴いてくれる人はいないと思います。

たいていの人は、聞いているふりをしていますが、聞き流しています。

ごく普通のことで、毎日の会話を全て真剣に聴いていたらエネルギーがもちません。

だからこそ「話を真剣に聴いてくれる人」に希少価値があります。

適切に相づちを入れて、丁寧に聴くことで、相手に喜ばれたらうれしいですよね?


もしアドバイスなど言いたいことがあっても、まずは相手を受け入れてからです。
しっかり信頼関係を構築してからです。
そうでないと相手はアドバイスを聞いてくれません。
相手は聞き流してしまいます。


話を真剣に聴いてくれる人は好かれます。
話していて心地良いからです。
自由に気構えせず話せるからです。


日頃から、そんな雰囲気を作っておくことも大事だと思います。
「いつでも相談に乗りますよ。いつでも話を聴きますよ。」
という雰囲気です。


相手は話を聴いてもらえる人を見定めています。

この人なら聞いてくれるな、と。


これができてくると、仕事でも身近からも相談されることが増えてきます。
頼れる存在になっているからですね。
そして、あなたの運も開けてきます。
人のお役に立っているのですから。



ライフワークアシスタントサービス

ライフワークアシスタント(LWA)の奥山景子と申します。 あなたが「大好きなこと」、「得意なこと」を再発見してみませんか?10年後の力強い未来を思い描けるようサポート致します。具体的にイメージすることで、思い描いた将来があなたのものとなります。 自身も「45才に起業する」と7,8年前に考えていたことが現実になりました。そのような経験を1人でも多くできるようアシストしていきます。

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