人は、感情の生き物
この言葉、使い古された言葉です。
しかし、この本当の意味を理解している人がどれだけいるでしょうか?
あなたは、ふだん、「感情」を意識していますか?
実は、私も、つい最近まで「本質」を理解できていませんでした (^^;
これ、とても重要です。
これが理解できるだけで、あなたの人生は変わっていきます。
実は、人は「過去」の「出来事」を「感情」で見ています。
「出来事」は、客観的事実。
それを人は、「感情」を意味付けて見ているのです。
それも自分の見方で。
「本当?!」
と思う人は、どんなことでもいいです。
過去のことを思い出してみてください。
どうでしょうか?
「感情」が結びついていませんか?
もれなく結びついています。
「感情」をもつ人間は、出来事を「感情」で捉えています。
「忘れられない出来事」
の言葉のイメージには、悲しかったり、つらかった出来事が多いです。
出来事にハッピーな感情がついているのであれば、それはこれからも大事にしてください。
なぜ、悲しい、つらい出来事が多いのか?
人間は、それらに「恐れ」をもっているからです。
人間の防衛本能です。
その出来事を記憶していることにより、未来に同じような出来事があった時に、対処できるよう備えているのです。
それは本能だから、どうしようもないことなのか?
いえ、そうではありません。
では、どうしたらよいのでしょうか?
過去の出来事の「意味付け」、抱く「感情」を変えればよいのです。
前回お伝えした「運」の話にも似ていますね。
「ついている過去」にするということでした。
過去の出来事を
「あ、今、自分は、あの時にああいう経験をしたからこうなれているんだ。」
「あの経験で自分は成長できたな。」
といった感じです。
「未来」に向けて、「いい感情」づけができればよいのです。
私も過去に経験があります。
うつ病にかかっている時でした。
「どうして自分はいつもこうなんだろう?」
「ずっとこの先このままなのだろうか?」
「生きている価値があるのだろうか?」
体調が悪い時は、そこまで考えました。そこまで思い詰める日々でした。
でも、人って変われるんです。
「いい感情を見つけてみよう。」と視点やフォーカスすることを変えれば。
何度かお伝えしていますが、私は、
「あの経験がムダになっていない。いやこの経験を活かしてみせる。」
と思ったことで凡その過去を書き換えることができました。
これは皆さんにも共通しているんだと思います。
心の傷は「自分」で癒すことができます。
それができれば「生きる力」に変えることもできます。
「この経験を人に話せば、救われる人がいるかもしれない。」
そう思う方もいらっしゃるでしょう。その考え方が大切です。
とはいえ、
「こんなこと話せないよ。」
ということもあります。
私にもまだあります。
ある人に以前、聞きました。
「人は、そのことを人に話すだけで半分以上は解決している」
まさにそうです。
専門的には、自分のことを話すことを「自己開示」といいます。
これは、カウンセリングの中でとても重要な要素です。
カウンセラーの立場からすれば、まず、その人に信頼されなければなりません。
全てが全てではありませんが、「この人に話しても大丈夫。」と思えることがとても大事になってきます。
「人に話そう」と思えれば、それは解決に向かっています。
解決の方向にもう始まっています。
勇気のいることですが。
そして実際に人に話すことができたら、半分以上は解決しています。
少し話がズレてしまいましたが、「感情」には、良くも悪くも「パワー」があります。
人が生きていくうえで、極めて重要な要素です。
うつ病の人は、自分に自信が無くなっている、「自己肯定感」が低くなってしまうため、「感情」を変えることができなくなっています。ましてや人に話すことは、とてもエネルギーを消費することで、なかなかできません。
「負の感情」のループに陥っています。
心のエネルギーも消耗している、枯渇している状態なので、どうすることもできなくなります。
自分の「感情」を優しく大事に扱ってあげることは、とても大切です。
ある本で読みました。
「自分の心の中に、5歳児の子がいるように考えてみてください。」
「あなたは、その子に何をしてあげようとしますか?がんばったねと言ってあげますか?つらかったねと言ってあげますか?」
つい最近、自分にも同じような感覚がありました。
自分の心の中にも「小さな子」がいました。その子をなぐさめたり、ほめてあげていました。
ちょっと変な人に思われたら困るのですが (^^;
もし、このような考え方がご自身にフィットするようであれば、活用してみてください。
また日頃から、「感情」を意識して、客観的に感じるようにしてください。
「あ。自分は今、こう思っているな。」と。
お伝えしたことが何かあなたのお役に立てれば幸いです。
次回から2回シリーズで、「感情」をコントロールするコツをお伝えしていきます。
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