「過去」という言葉の響き。その響きには、つらかった出来事をイメージされる方が大半だと思います。
「楽しかった出来事」、「うれしかった出来事」、「達成感を味わえた出来事」など、良い感情をもてる出来事は、そのままかもしくは増幅させて良いです。
一方で「つらい過去」にもっている「感情」は、変換してみませんか?
これは、前回お伝えしたように、かなり難しいこと、作業です。
いいほうに変換しようと思っても、
「絶対、ムリ!!」
「そんなことできるわけない!」
自身の感情に抵抗できないことが多々あります。
そして、そのように考えられるようになるためには、相応の時間も必要です。
自身の例を挙げます。
前回に、① 離婚に伴う息子との別れ、② 介護疲れ のことを書きました。
私がどう変換したか、お伝えしますね。
① 息子との別れ
この経験は、若かったこともあり、本当につらかったです。10年以上、悩み、苦しみ、罪悪感に苛まれました。本当は、一番つらかったのは息子本人なのですが、しばらくは「自分のことだけ」しか考えられませんでした。この期間が5年以上、続きました。
どう変換していったか?
「息子は、これからどんどん成長していく。成長していって息子自身が思いを語れるようになった時に、息子がどう思うかは息子次第。息子の考え方を変えることはできない。息子が私のことをどう思うかは、息子に委ねよう。私がどうこう考えても仕方のないこと。息子が成長したら、きちんとお詫びをしていろいろなことを話そう。」と思いました。私が「息子への思い」を手放しました。大人になっていくことで、いつか腹を割って話せる時があると思いました。
すると、どうでしょう。しばらくした後に、息子から連絡が来たのです☆
今は、いろんなことを話せるような仲になりました。何よりも幸せになりました。
② 介護
私は、その前から続いていたのですが、この直近5年が一気に両親と祖母の3人が介護(施設や病院でしたが)になり、シビアな局面になりました。私には弟夫婦が近くに住んでいたのですが、業務多忙を理由に非協力的でした。そのため、私が一手に引き受けることになり、やることもたくさんあって大変でしたが、感情的に「自分だけがどうしてこんな大変な目に遭うのか?」と思っていました。働きながらだったので、上司や職場の同僚に「理解が無い」と被害的に思っていました。これもあくまで自身の感情なので、実際どうだったのかはわかりません。そのような状況で「追い詰められ感」があり、疲弊していました。
そして昨年の秋頃です。その頃には、父と祖母は亡くなっており、母の命も時間の問題でした。いつ容態が急変してもわからないような綱渡りの状態が続いていました。その時にふと思いました。
「あ、私、この経験をさせてもらっているんだ。この経験は、これからの仕事に絶対に役に立つ。介護で悩んでいる人に何か気持ちが軽くなるようなことを伝えられるかもしれない。」
そう思えた時に、自身の気持ちがガラッと変わったことを覚えています。
「残り少ない母の命。精一杯やって最期を見送ろう。」
と、穏やかな気持ちになれたのです。「先が見えたから」という状況は大きかったと思います。
状況によって、心境のフェーズは変わっていきます。
そんな体験をさせてもらえたのでした。感謝です。
この2つの出来事は、当時は書き表せないぐらいたくさんの苦しい思いがありましたが、結果的には、自分を大きく成長させてくれました。家族が亡くなってしまったことは悲しいけれど、その「生き様」を見て学んだことは多いです。
とても長い期間がかかりましたが、感情を変換することができました。
長々と書きましたが、少しでもお役に立てればと思い書いた次第です。
私は、自分のビジネスを立ち上げ、現在は勉強中の身です。
勉強を始めてから、約半年近くになりますが、その中で、
「もっと早くつらい状態から立ち直れる方法があるかも?!」
思えるようになってきました。学習していく中で見えてきました。
これから少しずつその方法をお伝えできればと思っています。
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