「目標」という文字を見るだけで、アレルギー反応を起こす方もいらっしゃるのではないでしょうか?
以前、私もそうでした。
「目標は達成できなくて当たり前」
と思っていましたし、
「少しでも目標を達成できるためにあらかじめ低く設定しておく」
というズルもしてきました。(笑)
上司との面談は苦痛で仕方がありませんでした。
多くの人は、目標を立てること自体に苦手意識を持ってしまっています。
これだと達成までは、ほど遠いですね。
うまくいかなかった過去の経験をもっているため、いつも、達成できるかどうかわからない不安な感情を持ちながら行動をすることになり、結果的に行動するのがおっくうになってしまうのです。
目標を達成できない人は、目標を立てる時点で、間違った「思い込み」を持ってしまっているということです。
多くの人の目標達成を邪魔している「勘違い」は5つあります。
勘違い1: 目標は「未来」を変えるもの
意外ですね。(^^;
「え?目標は未来を変えるものなんじゃないの?」
そう思われる方も多くいるかと思います。
目標設定には、「数値」と「期限」が必要です。
「3か月後までに、3キロダイエットする!」
数値と期限が入っているにもかかわらず、これでも間違いです。
どういうことでしょうか?
そもそも、目標を立てる理由とは何でしょうか?
やる気を出すため?
人生のゴールを明確にするため?
いいえ違います。
目標を立てる理由は、目指す未来を実現するために、今どう行動したらいいのかを明確にするためです。
「将来、ここに行きたいから、『今』これをする」という「今」に影響を与えるのが目標の最重要ポイントです。
その目標を立てたことで、「今」を変えるのが目標の役割なのです。
正しく目標が立てられているかどうかは、その内容によって決まるのではありません。
目標を立てたあとの行動が「どれだけ変わったか?」よって決まるのです。
これは、とても大切なポイントです。
また、目標を決めると、自分の「決断の方向性」がぶれなくなるのも、とてもよいポイントです。
生きるということは行動や決断の連続なのです。
しかもその行動や決断によって、手に入れられる結果は大きく変わるのです。
目標をしっかり持っている人は、1日におけるすべての行動や決断を、目標を達成するためにおこなうことができるので、効率的に望む結果を手にすることができるのです。
言い換えると、日々の行動の指針が決まるということですね。
目標とは「未来を変えるもの」ではなく、あなたの感情にスイッチを入れ「今を変えてくれるもの」なのです。
勘違い2: 目標を「できるかどうか」で決める
私が、先ほど書いたズルですね。(^^)
目標達成できるかを考えた時に、
「はたして本当にできるのだろうか?」
「達成できなかったらどうしよう。」
「やり方がわからない」
など、恐怖や焦りや不安などの負の感情を感じます。
皆さんも経験があるかと思います。
2番目に多い「勘違い」とは、「目標を立てるときに、まず、できるかどうかを考えてしまう」ことなのです。
できるかどうかは、過去の出来事や経験を使って判断しています。
「できるかどうかを考えすぎて、行動できない」事態になります。
過去を思い出して「できるはずがない!」と思い込んでしまうと、目標を立てる段階であきらめてしまうことになるのです。
「今」何をするかで、過去にはできなかったことができるようになります。
今、何を「行動するか」です。
できるかどうかは誰もわかりません。
できるかどうかを今考えても仕方がないのです。
「この目標には、取り組む価値があるかどうか?」と考えることがもっとも効果的です。
目標とは、もしそれが達成できなかったとしても、「今」の言動を変え、確実に自分を成長させてくれるものであるべきなのです。
目標を立てるときには、できるかどうかは置いておいて、取り組むこと自体に価値があるかを考えることが大事です。
勘違い3: 目標達成ができない自分はダメだ
これもありがちなことですね。
人は、ジャッジしたがります。白か黒か。
多くの人は、目標を立てたら、それを「達成」するのがいちばん大事なことだ、と思ってしまいます。
人生においては、一瞬だけ結果を出せればいいのではなく、結果が出せる自分で「あり続ける」ことが重要です。
人生の目標は、何を達成するかではなく、どんな人に成長するかです。
目標とは、「成長すべき自分の姿」を明確にするための手段です。
いつもラクに目標達成している人は、高い目標を見たときに
「これを達成しているときの自分ってどんな自分だろう?」
「そんな自分に成長するってどんな気分だろう?」
という未来を考えて、ワクワクしているのです。
目標を立てる本当の目的は「成長すること」であり、「達成」はその手段にすぎません。
この真髄は、会社でも教えてくれませんね。
勘違い4: 達成するまで、目標は変えてはいけない
アンソニー・ロビンズはこう言っています。
「目標の役割は、あなたを成長させることだ。4か月ものあいだ、1つの目標に向かって進んでいけば、あなたは4か月後、とても成長して今とは別人のようになっている。成長したおかげで、まったく違う世界が見えるようになっているんだ。違う世界が見えているのに、まだ前の目標にこだわっている理由はどこにあるんだい?より魅力的な質の高い世界が見えたら、そこに目標をシフトしなければならないんだ。もっとあなたを成長させてくれる目標にシフトすることが大事なんだ。」
自分が成長して新しい景色が見えるようになったら、それを目標として「再設定」することが大事なのです。
目標の役割とは「今がどれだけ変わるか」であり、「自分をどれだけ成長させるか」でした。
「もっと今が変わる」ように、「もっと自分が成長できる」ように、目標を再設定していくことが大事なのです。
勘違い5: 期限は「締め切り」だ
目標に向かうときには、やみくもに改善を積み重ねていくよりも、もっと早くラクに達成する方法があります。
それは「計画を立てる」ということです。
計画を立てるときには、かならず「期限」を設定しなければなりません。
「期限」は、プレッシャーを感じる言葉です。
「期限は守らなくてはいけないものだ」という思い込みこそが、目標達成の難易度を上げてしまっているのです。
実は「期限」というのは、成長速度を決めるためだけに存在するものです。
(とはいえ、会社で言われている期限は、期限なのですが。)
期限を決める理由は「どのくらいのスピードで成長するのかを自分で確認するため」だけにあるのです。
これは自分に課す目標に有効な手段ですね。
どのくらいのスピードで成長するかは自由です。
スピードという言葉はワクワクしますね。
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