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人間には、不幸か、貧乏か、病気が必要だ。
でないと、人間はすぐに思い上がる
~ イワン・ツルゲーネフ(ロシアの小説家) ~
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深いですね。
悲しい「過去」は誰もが持っています。
どんなに笑顔でいる人も、悲しい「過去」が無い人はいません。
私は、今は、ほぼいつも「上機嫌」です。
私にも数々のつらい出来事がありました。
地面に這いつくばるような生活を送っている時もありました。
失恋や息子との離婚による別離、家族を短期間で3人亡くすなど、他にも悲しい、つらい経験があります。
介護を例に挙げてお伝えしたいと思います。
以前にもお伝えしましたが、私はこの直近で両親と祖母の肉親を3人亡くしました。
十数年前から介護に仕事をしながら携わっていました。
家族の悪口を言ってしまい申し訳ありませんが、私には弟夫婦がいます。
実家の近くに住んでいました。
その弟夫婦は、「仕事が忙しい」の一点張りでほとんど介護に協力してくれない状況でした。
これからどうしていくか?ケアマネージャーさんや施設の方と連絡をとるのも全て私でした。
私は自分だけが抱え込むことが嫌だったし、同じ働いている立場なのに不公平と思い、弟夫婦に何度もヘルプを求めました。それでも残念ながら最後まで協力してくれることはありませんでした。
介護中には「うつ病」も発症しました。
「自分だけどうしてこんなに苦労しなければならないのだろう?」
「施設などからの連絡や手続きがありすぎて、もう無理!!」
など、当時の私は「負」の感情だらけなのでした。
気分が落ち込んでいるなか、もがきながら、なんとかやってきたことを覚えています。
今年2月に最後の母を亡くしました。
その少し前の昨年の秋です。もう母の死期が近づいてきた時のことです。
私にある考えが浮かびました。
「私のこの苦労は、これから人に伝えていくことに意味があるのではないだろうか?」
「同年代では、ひと足早く介護生活から脱出することができる。これから自分の思い通りの人生が送れる。」
ふと「考え」がチェンジしました。「ポジティブな感情」に。
これまでのつらい経験に、
「そういうことか!!」
という良い意味付けができたのです。
それからというもの
気持ちが穏やかになりました。
「母の最期をしっかり見届けよう。」
「これで介護生活が最後。」
とポジティブな「意味付け」ができました。
昨年秋はちょうど私が会社を退職した時でした。
その「気づき」が私の生活を一変させました。
「もう10年、母が長生きしてくれていたらな。」
という思いがありましたが、変えられません。
肉親を一気に3人亡くしたことはたしかに悲しい出来事ですが、
「未来」
に向けて考えることができるようになりました。
これが私の最近の大きな「ターニングポイント」です。
「未来」
へと視点を変えることができました。
人は、人情の機微を知ることが私は大事だと思っています。
人の人生には、残念ながら悲しいことやつらいことが起こります。
防ぎようがありません。
ただ、その「意味付け」、「感情」は、「自分次第」で変えることができるのです。
これは、大変重要です。
「悲しい過去」を「運のいい過去」に変えることは時間がかかります。
自分も経験しています。
その「経験」には、自分を成長させてくれる意味があった。
こう思うだけでも、視点、フォーカスが変わると思います。
私は、この考え方で、これまでのいろいろな悲しい過去を手放すことができました。
全部、というわけにはいきませんが、小さな悲しいことを変換していってみませんか?
過去を手放すと、「運」はやってきます。必ず。
小さなことから、いい感情をもてるように変換していってみませんか?
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